00006 卒業式・孤独・自律・自立
卒業した4年生、おめでとうございます。
修了した院生、おめでとうございます。
孤独を感じている若き友に以下のことばを送ります。
自立するためには自律することが必要です。
そして自律と孤独は表裏です。
だれでもむしょうに孤独を感じるときがあります。それは自然なこと。
それが自立への道だから。
世の中にはいろんな人がいます。
自律している人もいない人もいます。
どんな人と接しても、それを他山の石にしよう。
自分を磨く石にしよう。
そうして成長してゆく自分が個として確立してゆく過程は、
自律することであり、かつ孤独です。
でも自律することによって、徐々に着実に自立していきます。
その「自立した個」同士がお互いをきずなでむすびあって、
ネットワークを形作るのが社会です。
人と人とはきずなでお互いを惹き(引き)あいます。
どちらも自立した個ですから、たおれません。
自律した社会です。
そこには愛があり、感謝があり、賞賛があります。
あったかい社会です。
そこでは人は、孤独ではありません。
孤独は自律と自立へのプロセスです。
本当に孤独を感じたら無償の愛で包んでくれる人のところにもどればいい。
それからまた自律の道を模索する。
これを繰り返して、人は徐々に自立してゆくのだと思います。